麹づくりと圧搾!醤油ができるまで
1本の醤油が食卓に届くまでには、実は数えきれないほどの手間と時間がかかっています。
醤油づくりにおいて、最も重要と言われるのが「麹づくり」。
「一麹(いちこうじ)、二櫂(にかい)、三火入れ」という言葉があるほど、麹の出来栄えがすべてを決めると言っても過言ではありません。
岩尾醤油では、厳選された原料に麹菌を付け、温度や湿度を細かく管理しながら、職人が付きっきりで麹を育て上げます。
この麹の中に含まれる酵素の力が、大豆のタンパク質を旨味成分であるアミノ酸に、小麦のでんぷんを甘みに変えていきます。
このバランスが崩れると、醤油の味はガラリと変わってしまいます。
出来上がった麹に塩水を加えた「もろみ」は、ゆっくりと時間をかけて熟成されます。
ここで活躍するのが、蔵に住み着いた酵母たち。
彼らが発酵を進めることで、あの芳醇な香りが生まれます。
そして、長い熟成期間を終えた後に行われるのが「圧搾」という工程です。
圧搾は、ただ力任せに絞れば良いというものではありません。
大きな布にもろみを包んで積み重ね、その自重で少しずつ、ポタポタとしずくを落とすように時間をかけて搾り出します。
焦って圧力をかけすぎると、雑味が出てしまうからです。じっくりと時間をかけて搾られた醤油は、透き通るような美しい色合いをしています。
このように、自然の力と人の手だけで作り上げる天然醸造の醤油は、まさに日本の伝統技術の結晶。
私たちの蔵では、この150年変わらない製法を大切にしながら、一本一本に丹精を込めて瓶詰めを行っています。
通販を通じて全国のご家庭にお届けできるのは、醸造元として大きな喜びです。


